小説-フィクション

『ラストレシピ』―歴史の深さの中に描かれた愛が美しい―

投稿日:2017年5月31日 更新日:

こんにちは、かのです。
グルメものの小説もマンガも大好きです!
おいしそうだし、不幸な話はないから!

2017年11月に二宮和也主演で映画化されますね!

違う時代に生きるふたりの天才料理人の物語が交差する

あらすじ

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。彼はそれを”再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!引用: Amazon ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 (幻冬舎文庫)

レシピを作り上げた山形直太郎、そしてそのレシピを”再現”を目指す佐々木充。
第二次世界大戦中の満州と現代日本を生きる2人の天才料理人の人生を行き来しながら進んでいきます。

現代から満州で作られた究極のレシピの謎に挑む、佐々木充

死ぬ前に食べたいあの味を再現する最後の晩餐請負人という珍しい仕事をしている佐々木充。
そんな佐々木充は、楊晴明から「山形直太郎と共につくった究極のレシピを再現」を依頼される。

満州から引き上げる際に亡くなった山形の縁があった人々をたどり、レシピへと近づいて行く。
そしてその先にあるものは…。

複雑な時代に究極のレシピ挑む天才料理人、山形直太朗

天才料理人の直太郎と妻の千鶴(ちづ)が、満州に飛び立ったのは満州事変のころ。
年月が過ぎるとともに、第二次世界大戦へを突き進み情勢悪化していく。

この時代を生きる山形一家をノスタルジックに温かく描き込んである。
雑踏とした満州の町が頭に浮かぶようで世界観に引き込まれる。

 

究極の料理を再現する先にあるものとは…

究極の料理、『大日本帝国食菜全席』の特徴

  • 全ての料理で、204品
  • 四季にわかれており、各51品ずつある
  • 山形と楊の二人が10年以上かけて満州で作り上げた
  • 山形は亡くなっているが、レシピは妻が日本へ帰る際持ち帰ったはず

さあ!この情報を元に5千万円やるから大日本帝国食菜全席を”再現”してくれ!

旦那
さあ!この情報を元に5千万やるから大日本帝国食菜全席を”再現”してくれ!

って言われて、探しますか?
胡散臭すぎて…。でも5千万だし…。

主人公もほんとうに途切れそうな細い細い糸を辿るように進んでいく…。

徐々にレシピへと近づいて行くけどあと一歩届かない。
中々見えない真実をもどかしく思い、ページをめくるスピードが上がった。

そして、すべてがわかったときには

かの
やっと、みえたーーーー!

苦労して、山を登りきったような爽快感と感動があります。
ラストが本当に素敵なのでぜひ、読み切って体感して味わってほしいです^^

最後に気に入った文章を味見用に引用してみます。
昭和を生きる直太郎さんが「なぜ直太郎さんの料理には色々な国の要素がはいっているのか?」と尋ねられた答えです。

それは人生と一緒です。色々な人と出会った方が人生は豊かになります。できれば、自分となるべくかけ離れた人と出会った方がいい。その分、発見や驚きが広がりますからね。料理も同じことなのです。

 

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