ノンフィクション

ブログでも写真でも、表現を楽しもう!村上春樹だって楽しんで35年以上書いてるんだよ!『職業としての小説家』《読書感想》

投稿日:2017年5月20日 更新日:

こんにちは、かのです。
日本人で一番有名な生きてる小説家なんじゃないでしょうか。
村上春樹さんの『職業としての小説家』を紹介します。

まずは、わたしのことについて話させてください。

わたしは、村上春樹さんの小説を読み切ったことがありません!

10年以上前に購入してチャレンジしたことは2回あるのですが…

挫折・・・・・。
そして、また挫折・・・・・。

肌に合わないのだと思い、それ以来村上春樹さんの小説からは離れておりました。

そんなわたしが村上春樹さんの本を手に取ったかというと…。

本当は写真家の方の本を探していたんです。
生意気ですが、プロの方ってどんな思いで写真を撮られてるんだろうと興味があって…。
といっても、どんな写真を撮られているかもわからない人の本を読んでどうするんだ。とも思ったんですが^^;

漠然と何かヒントが欲しくって本屋をウロウロしているときに目に飛び込んできました。

実は、この本の表紙は視界に何度か入ってましたが、その度にスルーしてたんです。

かの
だって、『職業としての小説家』は村上春樹さんのファンが読む本でしょ?
ファンでもなければ、小説も書かない私が読んで意味ある?

とこれまでは思っていたんです。
今回は、『藁にもすがる』じゃないですが・・・・。
イマ!読むべき本な気がしたんです!

読み終わって思ったことは、小説に限らず、ブログ、写真、わたしはしてないですが、音楽など…

ジャンルを問わず、表現をする人であれば、時間をかけて読んで損はない本だと思いました!

「損はない」と控えめに書きましたが、本当は『価値がある!』と言い切りたい。
ただ、受け取り方は人それぞれです。本を読むことが苦痛な人もいるでしょうし…
わたしにとっては、響く言葉の連続でした。

村上春樹先生のエッセイ、いやわたしにとっては実用書です。

作品を公開するということは悩みはつきもの

ここでは、ブログも写真も全てひっくるめて『作品(表現)』という言葉に置き換えますね。『作品』なんて大げさですが… 笑

ブログをしていても、写真をしていても、ツイートにしても、公開して誰かが見れば、感想がつきます。それが「いいね」のうちは嬉しくって楽しくって心地いんですが…

「●●にしたほうがいいよ」
「●●っていう方法もありますよ。」
「何がしたいのかわからないよね」

優しいご指導もあれば、厳しいご指摘もあります。

その中で、いろいろ考えることが山積みです。

  • わたしの表現は正しいのか。
  • 自分の信じる方向より、一般論に従うべきなのか。
  • 他人の意見や指摘をどう受け入れるか。
  • どこを目指すのか。
  • どう表現するのか。

ずーーーーーーっと考えています。
公開した作品のことを何か言われるたびに、イガイガっと刺さってもがくことになります。

かの
これって普通?どうするものなの?

30年以上、表現の世界の第一線で活躍する村上春樹先生の答え

この本の何が凄いって…。
30年以上表現の世界の最前線で活躍する村上春樹先生の試行錯誤の結果の考えが贅沢に語られているということ。

かの
贅沢過ぎる…

あなたが読んでみてどう感じるかはわからないですが…。

読んでみて、迷いがすべて解決する!なんてわけじゃないですが、進む道みたいなものはうっすら見えた気がします。読み進めるたびに、スッキリ爽快というか、納得がいくというか…。

本から私が読み取り刺激を受けた村上春樹という人物

わたしの読解力で感じ取ったものですので、誤りもありえると思います。あくまで二次情報として参考程度になさってください。

自由にたのしく表現する

自分が楽しいかどうかという話が序盤にたくさん出てきます。
従来の形から離れていようが、厳しい批評があろうが…

「どうせうまい小説なんて書けないんだ。小説とはこういうものだ。文学とはこういうものだ、という既成概念みたいなものを捨てて、感じたこと、頭に浮かんだことを好きに自由に書いていればいいんじゃないか」

若いころ、そう考えられたそうです。
写真について、わたしはいまそういう立場にあると思います。
初心者でわからないけど、わからないなりにやりたいことがあって…。
好きにしようか、忠告に耳を貸そうか迷うことがあります。

かの
やっぱり自由でいいんじゃないか。楽しくていいんじゃないか。

やりたいことのために、必要性を感じれば学びとるし、感じなければ必要ないんだろう。
もしサボって学ばない結果ダメだとしたらそこまでだしね。

実際に水に放り込んでみて浮かぶか沈むかで見定めるしかありません。

批評に対して

そして、僕も含めてたいていの作家は
<中略>
「自分がやっていること、書いているものが一番正しい。特別な例外は別にして、他の作家は多かれ少なかれ間違っている」

と村上先生は言います。
ド素人であるわたしでもそういう傾向にあるし、ブログや写真を撮る人の多くもそういう人が多いんじゃないかな?

かの
そういうものなんだ。
だったらいろいろ人の作品のことに対して批評をしたがる人が多いのも仕方ないよね。

人間ってそういうものなんだ…。

ただ、村上先生はこうも言います。

あなたが世間を無視しようとすれば、おそらく世間も同じようにあなたを無視するでしょう。

ただし、すべての批評に反応していては身が持たない。
だから、世に出す前の出来たてほやほやの作品を奥様に最初の読者になってもらうそうです。

奥様は遠慮せず、批評します。書き終わった後、満足してる時は頭に血が上ってますから…喧嘩になることもあるそうです。

読んだ人がある部分について何か指摘するとき、指摘の方向性はともかく、そこに何かしらの問題がふくまれていることがおおいようです。つまりその部分で小説の流れが多かれ少なかれつっかえているということです。

時には、指摘と真逆に修正をすることもあるらしいです。
でも、その通りだなと思います。読みにくいから読み間違える、誤解が生まれる…。違和感が生まれる…。

そういうことですよね!

そうやって、出版前に出来る限りのことをしたうえで刊行されて批評されたとしても、

「まあ、それも仕方ないや」と思うことができます。

<中略>

なぜなら僕には「やるべきことはやった」という実感があるからです。

かの
そうありたいですよね。

旦那はブログを読んでくれませんが、写真は見てくれます。
わたしも村上先生と同じように自己満足に至った作品に対するダメだしをされると、頭に血が登る性分ですが…。
むくれても、怒っても、それでもダメだししてくれる人がいることはありがたいことですね。

まとめ

今回書いたのは、あくまで本の一部です。
いま数えてみたら、記事を書くために事前に抜き出した引用文は38か所もありました。

でも、1冊を通して感じたのは章全体で”村上春樹”を描こうとされたんじゃないかなということ。
何文か抜粋してみましたけど、そういうことじゃないんですよね。
本全体から読み取れる”村上春樹”こそが凄いんです。

自由であろうとしていて、膨大な時間をかけて文章と向き合い、自分の作品を愛する。

実はわたしは「どこそこの誰の写真に憧れてカメラを買った」ということもなく、ミラーレス一眼で写真を撮り始めました。
でも、誰かを目指すより自分が漠然と撮りたいものを見極めて行くってことで良さそうだな。

っと感じました。

たくさんの写真を見て、文章に触れて…
自分がやりたいことを決める!

最後に、作中に引用されていたリック・ネルソン『ガーデン・パーティー』よりの引用文で終わりたいと思います。

もし全員を楽しませられないのなら

自分で楽しむしかないじゃないか。

もうちょっと本の内容をのぞき見したいひとのための『もくじ』

目次

第一回 小説家は寛容な人種なのか

第二回 小説家になった頃

第三回 文学賞について

第四回 オリジナリティーについて

第五回 さて、何を書けばいいのか?

第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと

第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み

第八回 学校について

第九回 どんな人物を登場させようか?

第十回 誰のために書くのか?

第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア

第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出

あとがき

かの
個人的には、序盤がおもしろかったですね^^
前半分だけでも文庫本1冊買う価値ありです!

この本を興味をもった人へ勧めたい本たち…。

「言葉にできる」は武器になる。/梅田 悟司 著

『内なる言葉』としっかり向き合うことで、『外へ向けた言葉』の質を上げようよ!という本です。
「なんとなく●●だと思う」とか、そういうのをやめてくり返しくり返し自分と向き合うことで言葉の質を高めていこう。
文章を書く人に読んでほしい1冊!

ペラッペラの言葉を卒業できる文章術『「言葉にできる」は武器になる』梅田悟司《読書感想・レビュー》

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